今回は、
投資について考えてみたいと思います。
会計士なので、
投資も得意でしょと言われますが、
理屈的には分かっていても、
心理的には腑に落ちていない
ことも多いです。
その意味で、
累計100万部、43か国で刊行されている
『サイコロジー・オブ・マネー』
モーガン・ハウセル著
はなかなか面白い本でした。
ちなみに今日の題名は、
この本の副題です。
<ウォーレン・バフェットの資産の
ほとんどは、60代半ば以降に増えたもの>
有名な投資家ウォーレン・バフェット
の純資産は845億ドルだそうです。
これほどの金額に
どうやって増やしたのでしょうか?
彼が本格的な投資を始めたのは、
10歳のときだそうです。
30歳のときには、既に100万ドルの
財産にしていたのもすごいですが、
これを8万倍にできたのは、
60年という歳月です。
彼の年間収益率は22%だそうですが、
これを60年も続けていたからこそ
莫大な資産を築きました。
時間をかけて再投資をしていくことは、
複利の力を利用していることになります。
「72の法則」というのがありますが、
「72÷金利=お金が2倍になる年数」です。
3%であれば、24年で元本が倍になります。
時間や複利は、直観しづらいことですが
投資の効果に重要な影響を与えます。
その意味で、
短期的な相場に一喜一憂せずに
じっくりと投資をしていくことが
必要だといえます。
若い読者の方は、
少額でもよいからコツコツ投資を
することを勧めます。
特に今後はインフレになっていくことが
予想されているので、株式などの現物資産に
投資していくことは有効だと思います。
<富を築くには「収入」よりも
「貯蓄率」が大事>
我々は、投資の収益率を上げることに
注目しがちですが、
経費を節約して貯蓄率を上げる方が
容易だと書かれてあり、
なるほどと思いました。
貯蓄率には心理的な要素も
関係していますね。
<収入-エゴ=貯蓄>
支出そのものはエゴではないですが、
例えば、見栄や欲望で
買ってしまうのは、エゴでしょう。
他人との比較ではなく、
自分が本当に必要な支出に
コントロールしていくことが
貯蓄率を高めることになります。
いかがでしたでしょうか?
お金は幸せになる手段ではありますが、
我々のココロと密接に関連しています。
今回紹介したのは、一部ですので、
ご興味のある方は、
ぜひご覧になってみてください。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。