ボクサーはいかにメンタルを鍛えるか?

マインド

WBA世界ミドル級チャンピオン
であるプロボクサー村田諒太選手。
ロンドンオリンピックの
ミドル級金メダリストであり、
プロ転向後、2017年に世界王座を
一度獲得したものの翌年に陥落し、
2019年に再び返り咲いた選手です。

村田選手のインタビュー記事を
読んでいて、面白かったので
共有します。

世界王者を競う中では、
才能の違いはほとんどないのでしょう。
そこでは、心のありようの
わずかな違いが勝敗を左右します。

彼は恐れにどのように
向かったのでしょうか?

彼には試合前にメンタルを整える
独自の方法を持っているそうです。

「試合前は、ホテルにこもるんですが、
その室内で『何をビビっているんだ』
『仕方ないだろ、試合だ』
『負けるのが怖いんか』などと声に出し、
僕ひとりだけの“村田会議”を始めるんです。

その会話から自分の気持ちがわかってくる。
例えば、対戦相手よりも、
負けたときの世間の声が怖いんだなと
気づくんです」

この会議を続けた彼が
行きついた先はどこか?

「最終的にはすごくシンプルになって、
考えないことが大事です。

例えば禅の行では、
座禅を組んで呼吸にだけ集中し、
今というものに焦点を絞って
ほかのことは考えない。(中略)

試合中はまさにその状態で、
目の前のものだけに集中し、
閃きがあるだけです。

(中略)こうしてシンプルで
いられるようになったのは、
横に広がろうと、いろいろな経験を
したからこそだと思います。」

彼は、“本好きなアスリート”と
しても知られているそうです。

愛読書のひとつには、
マルクス・アウレリウスの
『自省録』もあるとか。

『自省録』は、
ローマの五賢帝時代最後の皇帝が
書いた哲学書ですが、自分の内面を
見つめた個人的な手記です。

彼は、「仏教の行雲流水や諸行無常に
通じるようなことが書かれていますよね。」
と言っていますが、私も同感です。
私は老子の教えに近いものを感じました。

いずれにしても、
読書が彼のメンタルに
与えている影響は大きいようです。

一流のスポーツの世界でも、
テクニックや方法論だけでは
勝ち上がれない。
哲学や思想も含めて
人としてどうあるべきかを
追求した人が名を残していくのだな
と感じました。

あなたは、ご自分のメンタルを
どう成長させていきますか?

最後までお読みいただき
ありがとうございます。

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