「今」に集中すること

マインド

「よく自分の過去の失敗や
恥ずかしい思いを思い出して
嫌な気分になってしまう
という悩みを聞くことがあります。

あなたももしかして
そんな悩みをお持ちかも
しれません。

私も、昔は結構ありました。
『何であの時、あんなことを
言ってしまったのだろうか』
とか、
『何であんなことをしてしまったのか』
とか。
また、嫌な気分になったことを
思い出したり。怒りを思い出したり。

でも、最近は不思議とあまりありません。
年をとったからかな(笑)

過去の良いことであればいいですが
悪いこととなると、思い出すたびに
エネルギーを消耗しますよね。
そのたびに、自己肯定感も下がります。

「あのときのように
また失敗するんじゃないか」
「また笑われるのではないか」とか。
そう自分の中で繰り返すことで
自分をどんどん貶めていきます。

そんなときは
こう考えてはどうでしょうか?
「過去の事実は本当に
あなたが考えている事実そのものか?」

例えば、私の場合は、子供の頃に父親から
「お前は頭が悪い」「要領が悪い」
と怒られながら育ちました。
でも大人になって、
父親にそのことを告げると、
ほとんど覚えていない。
悪気がないのです。

私が傷ついたことには変わりないのですが、
そんな父を見て、もしかして
父に軽く言われたのを自分が増幅して、
大きくしている面もあるかもしれないと
思いました。

また、客観的に背景をとらえれば、
父も大きなストレスを抱えており、
家族にあたるしかなかったのだろうな、
とか。
それでも家族を養ってくれた
父に対する感謝の気持ちも起きました。

このように、あなたが考えていることは、
自分で増幅したことなのかもしれません。
客観的な視点を持つことで少し楽に
なるかもしれません。

禅では、「過去」や「未来」にではなく、
「今」に集中しなさいと説きます。

アメリカに禅を広めた鈴木俊隆氏は、
こう言っています。
「私たちは、毎日、毎日、
自分がなにをしたのか、忘れるべきです。

そして、なにか新しいことをしましょう。
これが本当に「執着しない」
ということです。

もちろんなにか新しいことをするためには、
過去を知らないといけない。
それは構わないのですが、
ただ行ったことに
とらわれなければいいのです。
後悔はしない。ただ振り返るだけです。

そうすれば、
これからなにをしたらいいのか
わかってきます。
しかし、未来は未来であり、
過去は過去であり、
今だけが新しいことをするときです。
これが私たちの姿勢であり、生き方です。

それは布施般若波羅蜜多、
つまり与えること、
あるいはなにかを創造することです。
なにかを徹底して行うということは、
本当の創造の行為を始めることです」
(『禅ビギナーズ・マインド』より抜粋)

毎日がフレッシュスタートと
考え、過去に囚われないと
もっと自由に挑戦できませんか?

最後までお読みいただき
ありがとうございます

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