自分を売り込むのが嫌な人へ

マーケティング

今日は実際にあった
ある実験の話をします。

2007年1月に
『ワシントンポスト』紙が
ワシントンDCの地下鉄の駅
行った実験です。

350万ドル
(約3億8千万円)の
のヴァイオリンと、
世界でもっとも賞賛される
有名ヴァイオリニストの1人
ジョシュア・ベルが参加しました。

ベルは、その実験の数日前に
安い席でも数万円する
ボストン・シンフォニー・ホールで
演奏したばかりでした。

実験の冬の寒い朝、
通勤ラッシュの地下鉄の駅で、
彼は、普段着に野球帽をかぶり
バッハのシャコンヌやシューベルトの
アヴェ・マリアといったクラッシックの
名曲を演奏しました。

彼のそばを1000人を超える
通勤客が通っています。

ワシントンDCなので
政府の高級官僚など
その価値を十分に分かる人
も多くいたでしょう。

さて、彼に気付いたのは
何人だったでしょうか?

なんと、一人だけでした。
ほとんどの人がその技術に
気付きませんでした。

したがって43分間の
演奏で集まったお金は
たったの32ドル17セント
(3500円ほど)

あなたは、
この実験結果を読んで
どう思いましたか?

ワシントンポストは
「芸術には鑑賞するのに
相応しい設定が必要」と書き、
芸術の価値を多くの人が
認めるためには、
ある種の「フレーム」「設定」
が必要なのだと論じます。

芸術の視点から見れば
そうだと思います。

ここで考えたいのは、
もし、彼が
そのヴァイオリンについて
又は彼の実績について
一言でもいったら、
周りに人だかりが
できていただろうと
いうことです。

ここまで極端な例でないとしても
あなたにも、他の人にはない
才能・知識・経験があります。

それを周りの人に
言わなければ、
ベルのように誰にも気付かれないで
終わってしまう可能性が
あるということです。

その意味で、ある程度の
自己宣伝や売り込みは、
必要なのです。

あなたの才能を知らなければ
いつ、どこで、どのように
それを活用したらいいか、
周囲の人が
わかるはずがないし、
協力もできません。

「売り込む」という言葉に
ついたマイナスのイメージを
外してみれば、
あなたの可能性は
もっと広がりますよ。

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

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