最近、簿記や会計を教える機会を
いただき、検定試験について調べて、
昔を懐かしく思い出しました。
大人になって、資格を取ろうとする方も
いらっしゃるかもしれないので
今日は、資格勉強の話をします。
もう大分昔のことになりますが、
私が、会計士の資格を目指したのは
大学4年生の時でした。
もともと要領が悪く、
コツコツ型でした。
会計士の勉強は2年ぐらいが
必要だとのんびりしていたので、
最初の年は当然、不合格。
卒業して無職で
親のスネをかじりながら
専門学校へ通わせてもらいました。
落ちたらもう就職先も
ないだろうと思い必死にやったものの
2回目は本番でコケて不合格。
当時の試験制度は
7科目の合計点で競う方式でしたが、
1つを大失敗してしまいました。
3回目は、
これで落ちたらやめるという
背水の陣をしいて、
やっと合格できました。
なぜ3回目で合格できたのか。
あとから振り返ってみると
こんな理由なのだと思います。
1.マインド
最後のチャンスという
追い込まれた状況でした。
自分でも毎日鏡に向かって
「お前はうかる」と
言い聞かせていました(笑)
他人との闘いでなく、
自分との闘いですね。
2.逆算思考
試験は研究とは違います。
点数を競うゲームにすぎません。
時間内に、求められている答えを
出して合格圏内に入るか。
合格人数が決まっている試験では、
皆ができる問題を確実に
正解して、できないところは
こだわりを捨てるのが
大事なのだと思います。
時間配分は命です。
試験は1年に1回でしたから、
当日に合格できる状態になるには、
何をどのくらい勉強すべきか、
配分をどうしたらよいかを
逆算して勉強の計画を立てました。
試験傾向や試験委員対策も
その意味で大切です。
3.環境
意志の固い人は別として
人間は環境に左右されます。
私は誘惑を避けるために
専門学校の自習室で
1人で勉強していました。
仕事をしながら勉強する方は
家族や付き合いなども
あるでしょうから、
少なくとも時間と場所を決めて
その間は集中することが必要でしょう。
刺激を受ける仲間もいれば
なお良いかもしれません。
今になって思うのは、
資格は始まりだったのだと思います。
どんなに、長く資格の勉強をしても、
実務ができるわけではありません。
ですので、資格は時間をかけずに
なるべく効率的に取りたいものです。
また、資格保有者の弱点は、
資格に頼ってしまうところです。
資格+「α」の「α」のところで、
自分のポジショニングを
どう固めるかだと思います。
資格をやみくもに集めるのは
おすすめできません。
もはや資格を持っているだけでは
何の価値もないのですから。
必要な資格だけをとって、
あとはそれを磨くほうがよいのだと
思います。
何かの参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただき
ありがとうございます。