「相手の態度を変える方法」という
題名を見て、そんなことができるの?
と思われたかもしれません。
私も、相手を変えることは難しい
(特に自分と異なる考えの人は)
と思っていますので、
同じことを思いました。
史上初の人間関係の技術書と
言われる「ある本」に
書かれていて、
「なるほど」と思いました。
その本は・・・
『人を動かす』D.カーネギー著です。
1936年にアメリカで出版された本で、
世界で3,000万部売れたという超ベストセラーです。
https://www.amazon.co.jp/dp/4105066536
この本には人間関係がうまくいくヒントが
たくさん書かれていて、おススメです。
さて、
本の中では、
ベンジャミン・フランクリンが
相手の態度を変えた
実例が書かれています。
その相手は、彼をひどく嫌い、
公衆の面前でも避難している人です。
どのような手を使ったと思いますか?
相手に対抗して非難した?
相手を賞賛して歩み寄った?
どちらも違います。
彼は、相手を喜ばせるような
頼みごとをしたのです。
相手の虚栄心をくすぐり、
相手を評価し、相手の知識と
功績を賞賛していることを巧みに
表現するような頼み事でした。
具体的には、
相手が滅多にないほど珍しい本を
持っていると聞いて、
その本を借りたいと頼みました。
そして、
強い感謝の念を表した手紙を添えて、
本を返しました。
するとどうでしょう。
今まで話かけることのなかった相手が
出会ったときに話かけてきました。
それからは助けてくれるようにもなり、
親友となったとのこと。
敵である相手に頼みごとをする
というのは意外な方法ですよね。
考えてみると、マーケティングでも
この心理的な方法が使われています。
とはいえ、うわべだけのテクニックでは
うまくはいかないでしょう。
この話で分かるのは、
人は誰でも、尊重され、
認められることを
切望しているということです。
「頼む」ということは、
相手を信頼し、認めていることを
暗示しているため、
適切に使えば相手からも
認められる可能性があります。
私もそうなのですが、
日本人は誰かに頼むというのが
苦手な人が多いような気がします。
小さな頼み事でもいいので
うまくできるようになると
人間関係がより円滑に
いくかもしれませんね。
また機会があれば本書を
紹介したいと思います。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。