今回は、ヨガをやっている方は
ご存知かもしれない物語を
紹介しましょう。
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あるところに、えさをさがしていた、
身ごもったメスライオンがいました。
ヒツジのむれを見て、
彼女はそれにとびかかりましたが、
そこで死んでしまい、
母親のいない子ライオンが生まれました。
それはヒツジにやしなわれて
彼らとともに大きくなり、
草をたべてメエメエとないていました。
そして、やがて成長したライオンに
なったのですが、
自分はヒツジだ、と思っていました。
ある日、もう一頭のライオンが
えさをさがしにきて、
このヒツジのむれの中に
一頭のライオンがおり、
ヒツジといっしょに逃げていくのを
見てびっくりしました。
彼はこのヒツジライオンに近づいて
「おまえはライオンであるぞ」と
言ってやりたいと思いましたが、
あわれなけものは、近づくと逃げて
行ってしまいました。
それでも機会をねらい、
ある日、彼はそれに近づき、
「おまえはライオンだぞ」と
言いました。
「私はヒツジです」と言って
メエメエなくので、
ヒツジライオンを湖の畔
までひきずって行き、
「ここをごらん、おまえと私のかげだ」
と言いました。
ライオンと自分の影とを見くらべ、
一瞬のうちに、ヒツジライオンは
自分がライオンであることを
悟りました。
ライオンはほえました。
もう、メエメエとは鳴きませんでした。
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羊はつねに群れをなしています。
群れの中にいると楽で居心地が
いいはずだと期待しています。
群れの中にいると、
守られた安全な感じがします。
一方で、ライオンはどうか?
彼は独りです。
これは心(マインド)の在り方の話です。
みんな生まれたときはライオンです。
しかし、大きくなるにつれ社会が
あなたのマインドを羊に変えてしまう。
「みんなと一緒にならなくては」
「違うことが恥ずかしい」
「他と同じことをしていれば安全だ」
そういった誰かの声を信じずに
勇気を出して、池に映る
あなたの姿を見てみましょう。
ライオンの姿は、
個としてのあなたそのもの
なのです。
私は、自分の本当の姿を見たいと
願うヒツジライオンを池に連れていく
役割をしたいと思っています。
あなたはヒツジですかライオンですか?
最後までお読みいただき
ありがとうございます。