論語と算盤

お金・財務

2024年から新しくなる
一万円札の顔になるのは
誰だかご存知ですか?

渋沢栄一氏ですね。

彼は、日本資本主義の父とも言われ、
設立に関わった会社は、約470社。
500以上の慈善事業にも関わりました。
なんとノーベル平和賞の候補にもなって
いたそうです。

彼は実業家としての側面と
コンサルタントとして側面とが
両方秀でていたのだと思います。
優秀な人材を見抜き
その人達をうまく導くことが
できたのでしょう。

そうでなければ、この驚異的な
実績は不可能だと思います。

彼の考え方も素晴らしいものです。
それをまとめた『論語と算盤』という
書物があります。

「論語」とは孔子とその弟子たちの
言行録ですが、ものごとの道理や
精神性について説いたものです。
一方で、「算盤」は、「そろばん」
つまり実利主義です。
この両方を同時に追求することを
目指していました。

現代語訳でもよいので、読んでみると、
多くの学びがあると思います。

私が最近、現代語訳を読み直し、
気になったところをご紹介します。

「(前略)人生の道筋はさまざまで、
時には、善人が悪人に負けてしまった
ようにも見えることがある。
しかし、長い目で見れば、善悪の差は
はっきりと結果になってあらわれて
くるものだ。

だから、成功や失敗の良し悪しを議論
するよりも、まず誠実に努力することだ。

(中略)

一時の成功や失敗は、長い人生や、
価値の多い生涯における、
泡のようなものなのだ。

ところがこの泡に憧れて、
目の前の成功や失敗しか
論ぜられない者が多いようでは、
国家の発達や成長が思いやられる。

(中略)

成功や失敗といった価値観から
抜け出して、超然と自立し、
正しい行為の道筋にそって行動し
続けるなら、成功や失敗などとは
レベルの違う、価値ある生涯を
送ることができる。

成功など、人として為すべきことを
果たした結果生まれるカスにすぎない以上、
気にする必要などまったくないのである。」

カスにこだわっている自分が
恥ずかしくなりました(笑)

あなたはどう感じましたか?

最後までお読みいただき
ありがとうございます。

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