こんな思い込みありませんか?(後半)

マインド

前回に引き続いて、
論理療法の提唱者
A・エリスが挙げる
非論理的な思考(思い込み)を
あと5つ紹介します。

6.「何か危険なこと、
恐ろしいことが起こったら
それに心を奪われて心を乱されても
あたりまえである」
という思い込み

原因となった事実について、
本当はどんな危険があるのか?
それがおきる可能性、
起きた場合の被害について
現実的に吟味する必要がある。

全力をつくして、
創造的な人生を送りたいと
思っているならば、
人生にはある程度の危険や冒険は
つきものであるという事実を
受け入れること。

たいていのことは
自分の勝手な憶測が原因となっており、
心のなかで恐怖を増幅するような
「ささやき」を自分に対してしている。

7.「つぎつぎと遭遇する人生の
困難な問題や責任から逃げ出すこと」

目先の快楽やつかのまの楽しみよりも、
堅実で長い目でみた楽しみの追求に
向きを変えなくてはならない。

本当になすべきこと
(絶対にやらねばならないこと
ではなく!)を決定して、
それを脅迫的な心理に
陥らぬようにしながら、
なるべく早い時期に完成するように
努力をしよう。

8.「決定的な重要性を持つのは
自分の過去であり、
かつて何らかのできごとに
影響を受けたことがあると、
その影響は必ずや今にいたるまで
無制限な力を及ぼしている」
という思い込み

過去から有益な教訓を
引き出そうとすることは
それなりによいことではあるが、
よりよい未来を創造していくためには
「いま」の状態を改善する努力こそ
必要といえるだろう。

以前から無自覚的に信じこんでいる
仮説の数々を再吟味すれば、
過去からの悪影響が
しだいに払拭されていくだろう。

9.「人びとの行為や事態の推移が
今のようではなく、
もっと違っているべきであると考えたり、
すぐにもこの冷酷な事態に対する
抜本的解決策が見つからなければ
もうおしまいだ」
という思い込み

自分の気に入ろうと入るまいと、
現実はあくまで現実であり、
それを変革すべく行動を起こす前に
まずそれをありのままに
受けとめなくてはならない。

ときには直面する問題に対して、
完全な解決でなくても、
筋が通っていればある程度妥協的な解決を
受け入れたほうが賢明な場合もある。

10.「ぶらぶらと何もしないで
すむものならば、
あるいは何の義務にも拘束されずに
楽しく暮らす’ことができれば
それが人間の最大の幸福である」
とする思い込み

何か熱中できるもの(あるいは人)を
見つけるようにしていくこと、
その場合、そうすることによって
他人からの賛同がえられるから
というのではなく、
自分が本心からやりたいことを
選ぶことが大切である。

努力目標を選ぶに際しては、
長期的な展望のある、
やりがいのある企画を選んでほしい。

勇気をふるって、冒険に身を投じ、
怠惰と闘い、率先して活動するような
自己へと方向転換していくことである。

いかがでしたでしょうか?
私は、捉われている思い込みを
ずばり指摘されて腑に落ちました。

彼は、以上をまとめてこう言っています。

「いわれもなく必要もないのに
他人を傷つけることのないように
十分留意しつつ、

一方では、
どこまでも率直に
ありのままの自分自身であれ、
ということにつきる」

もし、あなたが
紹介した10個の
思い込みから解放され、
ありのままの自分自身で
いられたら、
人生はどう変わるでしょうか?

最後までお読みいただき
ありがとうございます。

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