月は「見た」からそこにあるのか?

その他

私は全くの文系で
数学とか物理とかは
大の苦手でした。

でも最近、理系の
書物なども結構面白いと
思えるようになりました。

例えば、みなさんも
携帯電話とかパソコンとか
使っていますよね。

でも、そこに使われている
半導体チップの中を
支配している物理法則である
「量子論」を理解している人は
ほとんどいないはず(笑)

量子論は、物質を究極まで
細かくしたときの要素である
素粒子などのミクロの世界に
適用される物理学です。

ミクロの世界では、
我々が普段考えている「常識」が
必ずしも正しい訳ではないことを
科学的に明らかにしています。

たとえば、ミクロの世界では
「観測」という行為が、
対象物に少なからぬ影響を与える
と言われています。

なぜなら、簡単にいうと、
物体を見るためには、
必ず光を対象物に当てなければ
ならないからです。
当てた光のエネルギーによって
ミクロの物質が変わってしまうため、
「見る前の状態のまま」
で見ることはできないのです。

アインシュタインは、こう反論します。
「量子論が正しければ、
月は、我々が「見た」からそこにあり、
我々が見ていないときにはそこにないことに
なる。これは絶対に間違っている。
我々が見ていないときも、
月は変わらずに同じ場所にあるはずだ。」と。

もちろん月をミクロの物質と同じように
語ることはできません。
しかし、マクロは、ミクロが集まった
ものですから、その世界観を完全に
否定することもできないはずです。
現に、アインシュタインなどの
反対派も量子論のこうした考えについて
反証できていません。

我々はあまり疑うこともなく、
「客観的な事実」というものが
存在すると信じています。

あなたが「それは真実」だと
信じていることって
客観的な真実なのでしょうか?
誰から見ても?(笑)

最後までお読みいただき
ありがとうございます。

(参考図書)
『「量子論」を楽しむ本』
佐藤勝彦監修

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