今回は、
After又はWithコロナ時代の
資産と投資について
考えてみたいと思います。
広い概念で、
「資産」というのは、
価値が形を変えたものですよね。
人がその日暮らしの原始人だった頃は
価値は保存できませんでした。
とった獲物は保存できないですから、
皆で分けて食べちゃおう!
ということです。
そのうち、農耕文化が始まり、
食料を保存できるようになりました。
そこで保存した食料が資産になりました。
そして物々交換のために
貨幣が生まれました。
現代では、
資産といってもいろいろな種類があります。
ここでは大きく3つに分けたいと思います。
1.通貨
価値を形にしたもの。
これは、日本円だけでなく、
米ドルなどの外国通貨もあります。
政府が価値を保証している
現物の通貨ですね。
政府が関与しない仮想通貨もあります。
2.有形資産
一般に売買できる価値を持つ
現物の資産。
・貴金属
・不動産
・有価証券(株式や債券)
・その他の金融商品
・ワインや車、芸術品など
3.無形資産
価値を生み出す才能、人脈など
資産を守るという意味で、
1や2をどのように持つかが
良く話題になります。
非常事態が起きたときに
一番使えるのは、
日本円ですよね。
手元に十分ない場合は、
不要な資産を売却して、
準備しておくということは
必要でしょう。
では、
すべて通貨でいいのかというと
それもまた不安です。
なぜなら、通貨は単なる紙切れです。
インフレが起きれば、
通貨の価値は下がります。
また、将来の経済や
国の財政状況によっては、
政府によってその価値が
取り上げられてしまう可能性も
0ではないと言われています。
これが預金封鎖と呼ばれるものです。
日本では1946年に
預金封鎖がされています。
これは、新円に切り替えるために、
旧円を集めたうえで、
預金の引き出しが制限されました。
そして、預金に対して課税され、
政府に召し上げられました。
当時は、戦後の異常な状況とはいえ、
政府にコントロールされているとは
こういうことなのかと思いますよね。
他国の通貨という選択肢もありますが、
いずれにしてもリスクや使い方を
検討する必要があります。
こうなると、
ある程度の資産を持っている方は、
2つ目の有形資産でも
保有した方が良いと言われます。
どれに投資するのが適切かは
一概には言えないので、
ここでは割愛します。
それぞれの分野は奥が深く、
私自身も勉強と経験が
必要だと思っています。
ただ、言えることは、
それぞれの金融の知識や、
生活場所や様式によって、
適切な選択肢は
変わるということです。
また、有形資産は、税制によって、
有利不利が変わってしまう世界です。
ちなみに、上述した預金封鎖では、
有形資産にも課税されました。
こうなると海外で保有する資産
(しかも税務署に補足されない)
でないとリスクは0にはなりません。
日本の財政難に対する考え方や
預金封鎖の可能性の見方は
多くの議論がなされており、
私も何が正しいかはわかりません。
とはいえ、我々はそのような可能性を
はらんだ時代に生きていることは
忘れてはならないと思います。
今回、強調したいのは、
3つ目の無形資産への投資です。
無形資産とはなんでしょうか?
あなたの中に眠る
「目に見えない資産」のことです。
具体的にいえば、
情熱、才能、知識、人脈、人格、ビジョン
などです。
これらをうまく使うことができれば
価値を生み出せます。
特に、人脈は大事です。
人脈は堅苦しい意味ではなく、
「価値観を共有し、お互いが価値を
与えられる関係にある人とのつながり」
と考えていただければ良いと思います。
何かとんでもないことが起きて、
あなたの資産が全部なくなったとします。
しかし、あなたが磨いてきた
情熱や才能や人格はなくなりません。
人脈を活用すれば、
あなたの提供する価値を
必要とする人をすぐに届けて
対価を受け取ることができます。
通貨を使わなくても、
食料などの現物でもらえば生きていけます。
今のところ、物々交換を把握して
税金をかける仕組みがないので無税です。
その意味で、無形資産は、
魔法の資産だと思います。
それ自体、課税されず、
誰かにコントロールされることも
ありません。
資産と投資についてより広い視野をもって
これからの環境の変化に対応していく
必要があると思います。
最後までお読みいただき
ありがとうございます。