汚れた犬を洗うはなし

マインド

ストレスマネージメントの権威である
ラス・ハリス氏が提唱した
“アクセプタンス&
コミットメント・セラーピー“
(ACT)の本を読んでいて
興味深い話しがあったので、
ご紹介します。

ACTは簡単に言えば、
マインドフルネスから
生まれた心理療法です。
ここで全容を説明しきれないので
ご興味がある方は
下記を読んでみてください。

『幸福になりたいなら
幸福になろうとしては
いけない』
ラス・ハリス著
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ACTには6つの行動原則があり、
そのうちの一つが
「接続(つながる)」
という行動です。
マインドフルネスでいう
「いまこの瞬間に集中する」
ということです。

筆者は、「汚れた犬を洗う」話の中で、
このことを説明しています。

飼い犬を公園に散歩に連れて行くと、
鳥の死骸があり、犬はその上を
転げまわります。
そのため、臭い匂いをとるために、
犬を風呂に入れてやらないと
いけなくなりました。

その夜は、とても大事な仕事があり、
不愉快な作業で時間がとられることに
イライラが爆発です。
しかし、
他に犬を洗ってくれる人はいません。

筆者は自分の悪あがきのスイッチが
オンになっていることに気付き、
どんな反応をするか考えました。

どちらにしても作業に
30分はかかります。
その間、
①ストレスや仕事のことを
心配考えながら作業するか?

②その経験を最大限に味わうか?

筆者は、②の方法として、
現在につながり、
判断を加えることなく
起こっていることに
没頭することにしました。

ひどい匂いに対する嫌悪感と
イライラのために
心に居場所を作ってあげ、
思考は表れるがままにして、
五感に集中しました。

温かいお湯、犬の毛の感触、
シャンプーに匂い、水しぶきの音

結果、
楽しんだとまではいかないまでも、
今までよりも豊かな体験になり、
ストレスが少なくなったといいます。

この話を呼んで、
私も犬を散歩するときに、
同じような経験をしたと思いました。

「散歩なんか引き受けなければ
よかった」なんて思って
犬を散歩しているときに、
五感を使うと、山の匂い、
美しい花、そよかぜ、
きれいな空などに気付きます。

どうせやらないといけないことなら、
目の前のことに接続すると
世界が変わります。

その際に、イライラや嫌悪感などは、
それを感じている自分を客観視して、
否定しないで認めてあげることが
大事です。

ぜひ試してみてください。

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

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