電通が個人事業主制度しちゃう時代

時事

私たちの環境は
めまぐるしく変わっていますね。

長男が通う高校の校長先生が挨拶で
「今はVUCA(ブーカ)の時代だ」と
言われていました。

4つの頭文字は、
V:Volatility(変動性)
U:Uncertainty(不確実性)
C:Complexity(複雑性)
A:Ambiguity(曖昧性)
の意味だそうです。

確かにこの4つの単語は
変化を良く表していますね。

特に新型コロナの発生を境に
社会、経済、政治は
大きく変わりましたが、
その前からすでに変化は
ひそかに進んでいたのだと思います。
新型コロナがとどめを刺した
という形ですね。

「働き方」も変わって
当然ですね。

大手広告代理店である電通が
2021年1月から中高年の一部の社員を
業務委託契約に切り替え、
「個人事業主」として働いてもらう
制度を始めたそうです。

対象は、40歳~60歳の社員です。
約230人が制度に参加するそうです。

電通が100%出資の子会社を設立し、
子会社が元社員らと10年間の
業務委託契約を結び、
平均で社員時代の年収の
50~60%相当の報酬になる仕事を
確保されるといいます。

自分が獲得してきた仕事で、
メンバーに協力してもらいながら
実施するような場合は、
子会社が受託をして、
対象者が引き受ける形です。

対象者が開拓して自分で
仕事を完結できる場合は
子会社を通さなくていいことに
なっているそうです。

電通といえば、
日本最大手の広告代理店で
業界を牛耳ってきた存在です。

私が若いころは、
電通の社員は給料も高いし、
モテていいなーと思っていました(笑)

そんな電通でさえも、ここ2年は
業績が低迷し、赤字となっています。

その意味で、この制度を
「体のいいリストラ」
とする見方もあります。

電通にしてみれば、
人材を完全に退職させるのではなく、
緩やかな連携を保つことによって
新たな事業の創造の機会を模索する
狙いもあるのだと思います。

この制度に参加した人は、
完全な独立も考えているでしょうから、
それに向けた移行ができる
良いチャンスです。

日本を代表する企業が
こんなことをする時代に
なってしまいました。

絶対に沈まない船は
もはやありません。

明日は嵐かもしれないし、
霧かもしれません。
座礁するかもしれません。

確実なものがないなら
自らの力を信じて
環境に適応しながら
進むのが良いと、
私は思います。

ひとりで船を
こぎだすのも良いし、
仲間と船を
作るのもいいでしょう。

私たちが
VUCAの時代を
経験するべく
生まれてきたのは
偶然でしょうか?
私には分かりませんが、
意味はあるのかもしれません。

変化を味わって、
できれば、
楽しんで
進んでいきたいですね。

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

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