ちょっとした寓話を紹介します。
ある3人が、カルフォルニア州
サンタクルーズの森に散歩に出かけました。
3人でその森を散歩するのは
はじめてのことです。
その道中、彼らはバナナのように
黄色い一匹のナメクジを見つけました。
「あれ、見てくださいよ」
と1人が言いました。
「サンタクルーズのナメクジは黄色なんだね」
これに対し、もう1人がこう答えました。
「そうとは限らないよ。
僕たちが知っているのは、
サンタクルーズのナメクジの中には
黄色いものもいるってことだけだからね」
これに対し、3人目がこう反論しました。
「いいや、正確に言えば、
サンタクルーズの一本の道に、
黄色のナメクジが少なくとも一匹いただけさ
―しかも道の右側にね」
この話は、「知らない、わからない」
という状態をよく表しています。
この状態に入ると、
それまでの前提を一切忘れ、
偏りのないまっさらな視点から
ある状況や体験を見つめることができます。
これは、新しい概念や発明を生み出した
数多くの才人が使ってきた方法です。
例えば、アインシュタインは、
「相対性理論を考えついたのは、
何の先入観も持たずに、
子供のような好奇心で
時空間について考えてみたからさ」
と言っています。
身体メソッドの専門家、
モーシェ・フェルデンクライスは、
「どんなケースも、
“今日が初めて”という気持ちで始める。
そして、これまでの助手や批評家たちから
受けたよりも、もっとたくさんの質問を
自らに問いかけるようにしているんだ」
と言っています。
この考え方をすることで
彼らは、余計な前提を振り払い、
気づきと創造性を得たのだと思います。
とはいえ、なかなかこうなれませんよね。
そこで、1つの方法を教えましょう。
自分が「あるもの」になってみるのです。
「あるもの」とは・・・
「人間の形はしているが、
知覚、言語、文化面で人類のことに
ついて全く知識がない宇宙人」
です(笑)
そうなったつもりで、
ふだん見慣れたものや、
現在の体験を見つめてみてください。
どのように見えるでしょうか?
いつもと異なる点に気づくことは
ありませんか?
ぜひ試してみてください。
最後までお読みいただき
ありがとうございます