無意識のちから(インナー・ゲーム理論)

マインド

スポーツ心理学の中で
米国のティモシー・ガルウェイが提唱した
インナー・ゲーム理論があります。

私が、昔ゴルフを始めたときに、
『新インナーゴルフ』という
少し変わった本を見つけて
読んでみたものの、
抽象的で難しいなと感じて
本棚に放置していました。

先日、インナー・ゲーム理論の
セミナーに参加する機会があったので、
シェアしたいと思います。

この理論は、
スポーツなどの場面で、いかに集中して
本来の力を発揮することができるか
を研究したものです。

大きく4つのポイントがあります。
1.セルフ1とセルフ2を自覚する

セルフ1は、思考に従って
自分をコントロールしようとする自分です。

セルフ2は、本能や身に着けた能力により
行われる自然な行動を起こす自分です。
感性や直感もこれに入ります。

セルフ1が主導権を握ると、
体の動きはギクシャクしてしまいます。

一方、セルフ2が主導して
集中している状態になると、
頭では考えなくても、
自然とできてしまいます。

あなたが過去に集中して
うまくいったときのことを
思い出してみてください。

おそらく、頭で考えるよりも、
自然とカラダが動いていたのでは
ないでしょうか。

2.明確な目標

これは大きな目標を
設定することではありません。

知覚できるような目標を
設定するという意味です。

「知覚できる」という意味は
次で述べます。

3.ACTトライアングル

AWARENESS:知覚力を働かせる

CHOICE:行動の選択権は自分にある

TRUST:自分の本能の達成力を信頼する

の頭文字をとっています。

ここで、
AWARENESSが特に重要なのですが、
知覚、つまり五感をフル稼働させて
現状を、価値判断せずに、
観察をすることです。

簡単にいうと、目標と現状の差を
五感で測ることだと思います。

例えば
その日、7番アイアンの調子が良く、
それを明確な目標に置いたとします。
4番の調子が悪いので、それを7番と
同じように打てるにはどうするか。

練習で、4番のスイングについて、
身体感覚を感じ、観察をします。
それぞれのショットに善悪をつけたり
一喜一憂したりせずに、

このような感覚で打った場合、
このような結果がでたという
情報を集めていきます。

理想のショットを10点とし、
打ったショットの点数をつけると
冷静にショットを見ることができます。

このようにして、練習をしていくと
頭ではなく、体が、理想のショットに
近づくように調整を始めます。

4.リラックスした集中

リラックスした集中の状態が
最もパフォーマンスが高いということです。
これは、「ゾーンに入る」とか
「フローに入る」のと同じことです。

こうしてみると、スポーツだけではなく
仕事や日常生活にも応用できそうです。

無意識のちからというのは
私たちが思っている以上に大きく、
それを自在に使うことができれば
あなたのパフォーマンスは
何倍にもなるはずです。

無意識のちからを引き出すには、
思考のちからを引っ込める必要があります。
そのために瞑想やマインドフルネス
という手法があるのですね。

価値判断を入れずに、
五感で観察してみると
今まで見えなかったことが
見えるかもしれませんよ。

最後までお読みいただき
ありがとうございます。

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