MITメディアラボ石井氏の話を聞いて

人間関係・チーム

先日は、札幌で行われた
石井裕さんの講演を聞きに
行ってきました。

彼は、
「タンジブル・ユーザー
インターフェース」の研究者です。
簡単にいうと、
普通は手で触れないデジタル情報を
手で触れるようにする研究です。

MITメディアラボ副所長で、
この分野で、最も著名な
「生涯研究賞」を
受賞しています。

新しいことができなければ
5年で首になるMITに
25年近くも在職していることは
驚異的です。

「生涯研究賞」は、
他の研究者を魅了するような
新しいビジョンを示した先駆者に与えられ、
アジア人では初だそうです。

私は、数年前に
テレビ出演されているのをみて
凄い日本人がいるもんだと思っていましたが、
ご本人は札幌出身だそうで、
今回生講演を聞けたのはラッキーでした。

講演で感じたことを3つ書きます。

1.決断の速さ
彼はもともとNTTに勤めていましたが、
学会の発表の合間に、
MITに来ないかとそこの教授から
誘われたそうです。

なんとコーヒーブレイク中に考えて
行きますと返事したそうです。

そのときはMITの厳しさなど
知らなかったようですが、
この決断で、その後の人生が
変わります。

迷ったら挑戦する道を進むと
決めているから早いのかも
しれません。

2.造山力
彼がはじめた分野は、
もともと何もない平地でした。

そこに山を造ったのですが、
独りでは当然できません。

今は数百人いるであろうMITの教え子達や
メンター、関係者を巻き込んで、
山を造っていった。

そこには、
無味乾燥なビットの世界から、
人間性を取り戻す挑戦
といった、
明確で魅力的なビジョンが
必要だったのだと思います。

3.アートの重要性
彼のプレゼンのスライドに
“Be Artistic & Analytic”
“Be Poetic & Pragmatic”
という言葉がありました。

曰く
科学とテクノロジーだけでは、
人をインスパイヤできない。

インスパイヤするには、
”アート”が必要だと。

アートには
いろいろありますが、
文学、哲学、歴史、音楽、絵画
などがそうですね。

事業やプロジェクトを
魅力的に味付けするには
そのような背景が必要なのだと
感じました。

彼は2200年になっても
この世界に残っている
ビジョンや成果を創りたいと
おっしゃっていました。

私は、正直、そんな先まで
考えたことはなかったのですが、
素敵な考え方だと思いました。

石井氏についてご興味のある方は
リンクをご覧ください。
https://vimeo.com/348062352
https://next.rikunabi.com/journal/20191004_p01/

TEDなどでも、
様々な分野の一流の方の
講演が聞けます。
ときどき、そういった話を
聞いてみると刺激を受けますよ。

最後までお読みいただき
ありがとうございます。

タイトルとURLをコピーしました