なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?

会計・税金

今回のタイトル
「なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?」
というフレーズをどこかで
聞いたことがあるかもしれません。

これは、2006年にフォレスト出版から
出た書籍の名前です。
当時大々的に宣伝されていて
相当売れたのではないかと思います。

中身はともかく、
こういう興味を引くような
キャッチコピーっていいですよね。
キャッチコピーの勉強をする方法として
売れている本や雑誌の言葉を
研究するのも良いです。

さて、本題ですが、
ご存知のかたも多いですが。。。

タイトルは、
1.中古自動車を購入すると
短期間で減価償却できるので、
節税ができる。

2.比較的価値が落ちない車だと
簿外の資産価値がある。

3.2ドアだと趣味と見られるので、
4ドアにする。
だということを意味します。

補足すると、
1は、新車を買った場合の
耐用年数は6年ですが、

新車登録から4年以上経た
中古自動車の場合は、税務上の
耐用年数が2年になります。

そして、
定率法だと1年で償却できる
からです。(期中取得は月割り)

2は、償却後の車は
帳簿上の価値はありませんが、
いざというときに、高く売れれば
現金になります。

ただし、売却時に税金はかかります。
これを考慮すると、節税ではなく、
課税の繰延なのです。
(節税については、7月24日の
ブログも参考にしてください)

3は、かならずしも正しくありません。
2ドアのスポーツカーでも
事業に使用している実態があり
そのことを証拠も含めて説明できれば
経費で落ちます。
(2ドアでも認められた判例があります)

よく、どこまでが会社の経費として
認められるかという質問を受けますが、

私は
・「事業との関連性」と
・それを裏付ける根拠・資料
があれば、経費にすることは
可能だと思います。

どちらともとれるような
経費を計上する場合は、
上記をきっちりと説明できる
裏付けを用意しておくと
良いと思います。

最後までお読みいただき
ありがとうございます。

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