税理士なのにあまり税金の話を
ほとんどしたことがないなと思い(笑)、
今回は節税の話です。
決算の1~2か月前になると、
みなさん利益予測をされると思います。
つまり、今期の業績がどのくらいに
なりそうか、利益がどのくらいに
なるかの見込みを計算します。
もし、あなたが利益予測を
していないのであれば、
今期からぜひやってください。
なぜなら、決算期末が過ぎてからでは
対策はほとんどできないからです。
もし利益が出そうであれば、
何か節税ができないかを考えることに
なります。
(脱税手法を自慢する人がいますが
決して真似してはいけません。
節税は法律の範囲内で可能なものです)
節税には4種類あります。
1.お金がかかるが、税金が減る
(例)決算賞与の支給や設備投資など
2.お金はかからず、税金が減る
(例)不良在庫の廃棄、売掛金の貸倒処理
3.お金がかかるが、税金があと回しになる
(例)倒産防止共済や生命保険の加入
4.お金はかからず、税金があと回しになる
(例)会計基準の変更
可能な節税はできる限りやるべきですが、
会社の損益やキャッシュに対する影響を
考慮しないといけません。
なぜなら、一般的に節税といわれている方法は
1や3が多いのですが、お金が出ていくからです。
節税ばかりに目が行って、お金が足りなくなった
ということだと本末転倒です。
例えば、3の生命保険の加入は
税金が安くなる方法ではなく、
税金を後回しにするだけです。
(保険を解約したときや、
保険金がおりたときに
保険金に課税されるため)
また保険加入以後は、毎年保険料の
支払が発生し、現金化されるまで
お金が出ていくことになります。
その意味では、やはりある程度は
納税しないと、キャッシュは残らないと
言えます。
1の節税も、必要のないものに投資するのではなく、
ヒト、モノ、カネへの有効な投資をするという観点で
使い道を考えるのが良いと思います。
バランスの良い節税を心掛けてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。