自己実現のための教訓(その2)

マインド

前回に引き続き、
アメリカの臨床心理学者
カール・ロジャーズ博士の
「私が学んできた大切な教訓」
を見ていきたいと思います。

(「 」で括った箇所は、
引用になります)

(教訓その3)
「私が自分自身に他者を理解することを
許すことができるならば、
そのことはとても大きな価値を持つ」

この言い回しは???ですよね。
自分自身に他人を理解することを
許すことなど必要なのかと
思ってしまいますよね。
彼は「必要だ」といいます。

さらに、こういいます。
「ある人が感情や態度や信念を
口にしたとき、
私たちはすぐ「それは正しい」
「ばかばかしい」「それはおかしい」
「不条理だ」「間違っている」
「良くない」などと感じてしまいがちです。

相手の言葉が、その人自身にとって
どのような意味を持つかを
自分自身に正しく理解させようと
することなどほとんどありません。

それは、理解することは
危険をはらんでいるからだと
私は思います。
他の人を本当に理解しようとすれば、
その理解によって自分自身が
変わってしまうかもしれないのです。」

私は、これを読んで驚きました。

そして、こう思いました。
そうか。他人をジャッジしていては、
理解することはできないのだと。
ましてや相手の内側の視点に立ったり、
共感することは到底できません。

そうしたジャッジの癖は、
「自分が変わってしまうかもしれない」
という恐れからくるのかもしれないと。

【自分が変化することを恐れない】
そうなることで、
あなたは、まわりの人を
より深く理解することができる
かもしれないのです。

また、彼は、他人を理解することで、
心が豊かになるといっています。

苦悩のただ中にいる人と向き合い、
そういった人を理解することで、
自分が変化し、より応答的な人間
(a more responsive person)
になっていけると。

「さらに重要なのは、
おそらく私がこうした人々を
理解することが、
彼ら自身を変化させる
という事実でしょう。

理解されることで
彼らは、自分の恐れ、
奇妙な考え、悲壮感、落胆を
勇気ややさしさや愛や感受性
と同じように受け容れることが
できるようになります。

人が自分自身のさまざまな感情を
十分に理解するならば、
自分のうちにあるそうした感情を
受容することもできるようになる、

ということがクライアントたちと
私の共通の経験です。

そのとき、
彼らは自分の感情も自分自身も
変化していることに気づくのです。」

彼がいうには、
あなたが、周りの人を
理解することに努めることが、
彼ら自身を変化させることにつながる
ということです。

周りの人の視点からいうと
あなたに理解されることが
その人のプラスになるという
ことです。

不思議ですよね。
極端なことをいえば、
周りの人に、たとえ
何かをしてあげられなくても
理解をすることによって
その人を助けられるのですから。

深く理解することは、もちろん、
そう簡単なことではありませんが、
自分が変わることを恐れずに、
チャレンジする意味は
十分にあるのではないでしょうか。

次回も教訓を続けたいと思います。

最後までお読みいただき
ありがとうございます。

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