あなたを再定義する意味

ポジショニング

先日ショックなことがありました。
信頼している弁護士と話していたら、
今年の決算は、40%減収、50%減益
だったと聞いたからです。

経費を節減するために、
近々、知り合いの弁護士と
弁護士法人を作るとのことでした。
原因は聞いてはいませんが、
仕事ができ、人柄も良い彼でさえ
厳しい状況になるのだなと驚きました。

一昔前は、士業は、
資格をとれば一生安泰と言われていました。
そして、その報酬は、
資格の難易度によって差が
つけられていました。

今はどうかというと、
仕事量は増えていないにも関わらず
(特需はあるでしょうが)、
資格を持つ人数が多くなったため、
価格競争になっています。

同じようなサービスをする人が増えれば、
買手は、価格の安い方を選ぶので
必然の流れですね。

作業内容による定義としては、
弁護士=裁判で弁護をする仕事
で良かったものが、
これでは、他との違いを
付けられないのです。

では、例えばあなたが弁護士だとして
あなたという存在を
「誰を」、「どのような方法」で
「どのようにするか」を表す定義
(ここでは機能的定義とします)
を作ってみるとどうでしょうか。

もし、
「中小企業が安心して拡大できるように
法務面からバックアップする存在」
という機能的定義を作ったら、
サービスは、
取引の契約書面のチェックや
M&A場合の法律的な支援
交渉のバックアップ
などの内容になるでしょう。

他方、
「家族、親族が財産を将来にわたり
仲良く分けることを
法務面からバックアップする存在」
という機能的な定義を作ると、
そのためのサービスは、
相続や家族信託、
遺言や相続対策などに
なるでしょう。

つまり機能的定義を変えると、
同じ弁護士でもこれだけ
サービスの内容が変わります。
そして、その機能や目的を
果たすためにサービスを
展開することになるので、
それを求める顧客にとっては
わかりやすし、選びやすいのです。

これは士業だけではないですよね。
大手企業なら様々なサービスを
展開できるでしょうが、
小規模であれば、
機能的な定義を絞ったうえで、
それに関連するサービスだけを
展開したほうが成果がでます。

あなたは、、
「誰を」、「どのような方法で」、
「どのようにする」存在ですか?

最後までお読みいただき
ありがとうございます。

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