（その１からの続き）
■中小企業での経験
退職してもやりたいことはすぐに見つからず、
先輩が運営する会計事務所にお世話に
なることにしました。
ここでは、中小企業をお客様として、
事業再生、事業承継、M&A、組織再編などの
財務コンサルティングを手掛けました。
今まで国際的な大企業としか仕事しなかったので、
中小企業と接する経験は新鮮でした。
扱う数字の桁は違いますが、自分の提案によって
その企業の命運を分けてしまうという意味の
緊張感ややりがいがありました。
また、その事務所で役員をさせていただいたので、
経営や従業員さんをまとめることの難しさを
経験させていただきました。
自分探しの旅は続けるものの、彷徨し続けます。
自分に自信が持てませんでした。
独立する勇気もありませんでした。
ある日、成功者はコーチやメンターが
必ずいるということを知ります。
自分でも受けてみようといろいろなタイプのコーチや
メンターと会いました。
そうすると、自分が当たり前にできることが、
実は他人にとっては貴重なことだと気づきました。
また、苦手な分野を自覚し、
他人に頼ればよいことにも気づきました。
コーチを通して、自分のスキルや才能を
客観的に見ることができたのです。
また、コーチと話していると自分の感情が
自覚できるようになり、
何が好きで、嫌いかが分かるようになってきました。
少しずつ自信を持てるようになると、
仕事も自分の好きなようにやりたくなってしまいました。
事務所を退職し、独立をしました。
その事務所には結局7年もお世話になり、深く感謝しています。
■自分の人生を生きる幸せ
独立したときは不安でした。
資格を持っているだけで食べていける時代ではありません
でもやっと自分の人生を生きるスタートに立てたという
嬉しさがありました。
私は単なる士業ではなく、人や組織の強みを引き出して
企業や事業を成長させることができる一流のコーチになりたい
と考えました。
そして、かつての私のように誰かの価値に捕らわれている人を解放し、
自分の人生を生きる手助けをしたいと思いました。
（その３へ続く）
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