80対20の法則

ツール

今回は、「80対20の法則」を
紹介します。

この法則をご存じの方も
いらっしゃるかもしれません。
私も知っているつもりでしたが、
今回改めて勉強してみて、
そのパワフルさと、汎用性の高さに
驚きました。

この法則は、もとは、
イタリアの経済学者のパレート氏が
イギリスの所得と資産の分布に
不均衡があり、それは予測できるという
「パレートの法則」です。

これを、リチャード・コッチ氏が
「80対20の法則」と名付けたのです。

では、なぜ80対20なのか?

例えば、販売業で
利益率の高い順に製品を並べた場合に、
上位20%の製品の利益が、
全体利益に占める割合が80%を占める
というような不均衡の関係が
典型的にみられるからです。

ですので、20とか80という数字は
重要性を持ちません。
「人口の15%が世界全体の
エネルギーの80%を使っている」
という事実などにもこの法則が
あてはまるといえます。

ただし、この法則は使い方に
注意が必要です。
あなたが本屋を営んでいるとしましょう。

販売部数の約80%を、約20%の書籍が
占めているような不均衡があるはずです。
この法則をつかって、
20%のベストセラーだけを
店頭にならべればいいでしょうか?

こうすると不思議なことに
書店の売上は減ります。
考えなければいけないのは、
売れている本の分布ではなく、
顧客が何を求めているかです。

つまり、
利益の80%を生んでいる
20%の顧客が何を買っているかを
正確につかむことが必要です。

また、重要なのは、
販売数量ではなく、利益の分布です。

値段が安い本と高い本では
生む利益が違います。
多く売れている本が、
必ずしも一番利益を
生んでいるわけではありません。

このように隠れた関係に
目を向けることが重要です。

リチャード氏が凄いのは、
この法則を人生にまで
あてはめていることです。

例えば、時間について、
この法則で言い換えると・・・

「成果の80%は、
使う時間の20%で達成される。
逆に言えば、使い時間の80%は、
成果の20%にしかつながらない。」

この仮説から彼は、4つの仮説を述べています。
1.やっていることのほとんどは価値が低い

2.時間のごく一部が、
残りの時間よりはるかに価値を持っている

3.だとすれば、時間の使い方を少しばかり
変えたところで意味はない。

4.時間のわずか20%を有効に使うだけで、
時間が足りないということはなくなる。

かなり過激ですよね。
リチャード氏は、読者の反論
(無駄を排除すべきではないといった)
にも誠実に応えています。

要約すると、
人生を豊かにしない活動には、
できるだけ時間とエネルギーをかけずに、
豊かにする活動に配分をすべき
ということのようです。

この法則を使って、
あなたのビジネスや時間の使い方などを
振り返ってみると、
新たな気づきがあると思います。

ご興味のあるかたは
『人生を変える80対20の法則』を
ぜひお読みください。

最後までお読みいただき
ありがとうございます。

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